ブルックスブラザーズの古着を見ていると、タグに「346」という数字が入った服に出会います。通常のブルックスブラザーズと、どう違うのだろう。そんな疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
346を読み解くには、本店の住所としての歴史と、衣料品の名前として使われてきた歴史を分けて見ると分かりやすくなります。
346は、ニューヨーク本店の番地
ブルックスブラザーズの公式史には、1915年にマディソン街346番地へ移転したと記されています。グランド・セントラル駅が完成した後のことでした。346という数字は、まずブランドの歴史に残る本店の住所として知っておきたいものです。出典:Brooks Brothers Japan 公式ヒストリー
ただし、「346」のある服が1915年に作られたという意味ではありません。住所にまつわる歴史と、手元の服の製造年代は別の情報です。
古いヴィンテージにも346がある
ブルックスブラザーズの公式Vintage Shopには、「Vintage 346 Hopsack Blazer, 1980s」という商品が掲載されています。公式が1980年代のヴィンテージとして紹介する、アメリカ製のウールブレザーです。出典:Brooks Brothers 公式Vintage Shop
この例からも、346という名前を近年の商品だけに結びつけることはできません。一方、このブレザーの情報を、そのまま別の346シャツに当てはめることもできません。年代や生産国は、一着ずつ確認する必要があります。
後年には、異なる価格帯の販売ラインとして登場
2013年のNBERワーキングペーパー『Multichannel Spillovers from a Factory Store』は、導入部分でブルックスブラザーズの販売チャネルを例に挙げています。そこでは通常店やファクトリーストアとともに「Brooks Brothers 346」店が紹介され、通常店より低い価格帯の商品を扱う位置づけとして説明されています。出典:NBER Working Paper 19176
このように、346には価格帯の異なる商品展開と結びついた側面もあります。ただし、これは当時の販売チャネルについての説明です。あらゆる年代の346を同じ仕様とみなしたり、個々の古着の状態や価値まで決めたりする根拠にはなりません。
中古の346を選ぶときに見たいところ
シャツを選ぶなら、346の数字に加えて、次の情報を確認してみてください。
- 実寸:手持ちの着やすいシャツと、身幅・肩幅・袖丈などを同じ測り方で比べる。
- 素材表示:綿や混紡などの組成を確認し、欲しい着心地と照らし合わせる。
- 生産国とタグ全体:数字の部分だけでなく、品質表示やフィット表記も見る。
- コンディション:襟や袖口の擦れ、汚れ、ボタンの欠損などを確認する。
「346だから良い」「346だから避ける」と決める前に、着たい形か、サイズが合うか、状態と価格に納得できるかを見てみる。そのほうが、日常で使える一着を選びやすくなるはずです。
現在販売中のBrooks Brothers 346
346の背景を知ったあとは、実際の一着も見比べてみてください。現在Simple Design Storeで販売中の346から、3点をご紹介します。

Brooks Brothers 346
ブルー ボタンダウンシャツ
サイズ:16 1/2-32/33
Slim Fit
Supima Cotton 100%
マレーシア製
管理番号:26-259
現在の価格・在庫を見る価格や在庫状況は変更されることがあります。最新情報や詳しいコンディションは、各商品のメルカリShopsの商品ページでご確認ください。
346という小さな数字から、本店の住所や販売ラインの歴史が見えてきます。タグを手がかりに背景を知り、最後は目の前の一着を確かめる。古着を選ぶときに大切にしたい見方です。


